◇No.6

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生きる上での価値観が揺らいでいる。母性の成せる業なんだ。生物としての本能なんだろうなぁ…。
(05/06/06)

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他人の恋人や他人の夫は無論のこと、たとえ自分の恋人であっても自分のものではないのだと思う。所有するのではなく、寄り添うものなのだと思う。
(05/06/02)

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確かなことは、今は今しかなくて、いつか形ある物は、消えちゃうってこと。(05/06/01)

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気がつけば、あれから長い年月が経った。まるで何かの予兆の様に、ドアの縁の上、不気味に蛇が挟まっていた。傘で立ち向かった後ゴミ袋に捕獲したが、殺すのはよそうと川へ逃がしに行った。

海岸沿いに腰掛けた昼下がり。ある人の命が消えそうだと言う。心は冷たい地面に落ちたまま、自力で上がってこようとはしなかった。その夜、声を上げて泣いた。これは現実に起こっている事なのかと思ったけれど、横になったら絨毯から生活のにおいがした。

年月は過ぎ、新たな日々はめまぐるしく、いつしか様々なものが昇華していった。久しぶりにあの場所を訪れても、沢山の思い出の一つに色を変えていった。
(05/05/31)

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黒い帽子をかぶった林檎売り。私には無い器用さでもって、林檎をもてあそぶ、不器用そうな指。小振りな果物ナイフで、するすると、さくさくと刻まれ、器用に飾られる。少しツンと鼻に酸っぱいにおい。
地平線のかなたには、難破船。ゆらゆらゆれて、心を浮かばせて。空を見上げて。
ずっとずっと夢を見ている、誰かを守り通すこと、誰かを信じ続けること。
(05/05/27)

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ハバネロの芽は三本伸びている。来月の旅の間に枯れてしまわないかが心配。こんなものぐさな私でも、なぜか割と植物を育てることは得意。バンブーやポトスと暮らす日々。私の膝くらいまでの丈だった幸福の木、今や、私の顎あたりまで伸びている。
(05/05/25)

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楽しくて時間をわすれてしまった。腕時計をしなくちゃいけない。
(05/05/23)

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人と人との巡り合わせは、偶然と必然の賜物。けれどその先へ進むには、かくも難しく不可解なものか。ほんの少し時期がずれていたのなら、別れたりしなかったかもしれないし、ほんの少し勇気があったのなら、言えたかもしれないし、ほんの少し努力していたら、うまくいったかもしれない。多少でも恋心を抱いた全ての人に、幸あれと思いたい。
(05/05/19)

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やっぱり何か宇宙的な力が働いているのかもしれない。ビームは見えないが、あるに違いない。
(05/05/14)

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