2001年5月の徒然

 


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5月 30日 ■■■

海のもくずと消えたスチールのロケットは、人肌を恋しがっていたのだろうか。
荒波をくぐり流れ着いたその先には、白い家が建ち並んでいた。永遠に続くかのような平たい砂浜は、
見た目より更に日光を浴びていて、痛々しい銀の傷さえ照り返す勢いだった。
滴が落ちた。 誰のものとは知れず、一滴。
それは、渇き残した海水か、持ち主の涙か、写真に映った者の涙か。誰も知らない。


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5月 29日 ■■■

ある程度、事が片付くまで、精神的な負荷がすさまじいので、ネットではしばらく無口になるかも。 ごめんなさい、許してね。
今は、悪い事があまりにも重なりすぎてる。恐怖が胃の辺りを脅かして、すがるものがないとあちこちを必死で探してしまう。
今たぶん一番つらい時だから。何もかもが 不安で不安で不安で不安で不安で怖くて怖くて怖くて怖くて怖くて仕方がなくて、
ふいと垂れ下げてもらった蔓があると、思わず手を伸ばしそうになる。だめなのに。弱ってると、どんな蔓も強そうに見える。


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5月 28日 ■■■

疲れた。このHPも、閉鎖したくなってきた。


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5月 27日 ■■■

昨日、事故った。 たぶん、会社今後どうしようとか、他の事いろいろ考えてて、でもあの瞬間何を考えていたのか、
まるで記憶喪失みたいに、その瞬間の考え事だけ思い出せない。思い出そうとすると起こった事だけを思い出す。
この事について、一切メールはしないで下さい。それから、私の顔を見ても、事故のジの字も言わないでください。
大変だったね とかも言わないで。気持ちはすごくありがたいけど、同じ言葉と同じ態度と同じ気持ちを繰り返したくなくて。
私がいる場所いない場所かかわらず、お願いだから話題にしないで。しばらく、何も言わずにそっとしておいて下さい。
仕事の事とかだけでもいっぱいいっぱいで、出来る事なら今は他の事を考えたい。無理だけど。しばらく一切言わないで。
血が流れなかった事だけ、せめてもの救いかもしれないけど、それでもまだ全部処理がすんでなくて。黙って見守ってて。
胃に穴あきそう。自分が悪いんだけど。全部自分が悪いんだけど。仕事も私生活も何もかも、道を選らんだのは私だから。


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5月 25日 ■■■

私は、考え事が好きなんだろうか。 ううん、いつも考え事をしすぎて、自分を追い込んで、だから好きじゃない。
けれど、いざ、掃除機とアイロン、やらなくちゃいけない家事の山積みを前にすると、こうして徒然やら、
あれこれ文章の構想の渦に巻き込まれようとする。頭の中を言葉がかけめぐり、いてもたってもいられずキーを叩き始める。
もしかすると、すきなんかな。ううん、衝動にかられるのはごく自然な現象なんだから、好きとか嫌いとかじゃないな。

今日はふと、心がその感情のまましばらく立ち止まっていた、そんな瞬間があった。
かつて私は、すごく尽くすタイプの人間だった。自分を見失ってしまう程だった。料理や毛糸には厭目をつけなかった。
ところが、社会人になってから、ある恋愛が終わって以来、分からなくなった。臆病になった。男性不信とまではいかなくても、
相手の気持ちに確信がなくて信じられなくなったりそんな自分を自己嫌悪したりの、山と谷のひどい繰り返しだった。

食材を買いに行った。レジに並んで籠の中を見下ろした。その瞬間、籠の中の物しか視界にほとんど映らなかった。
周りの喧騒さえ遠のいた気がした。私は、人に尽くした後で幸せな気持ちに水をさされたような、落胆の寂しさを知ってる。
尽くした全てをダイナシにされる感覚をしってる。それはもう、どうしようもないくらい虚しくて哀しい気持ち。
一生懸命作った結晶を地面に落とし、たくさんの破片に変わってしまった気持ちに少しだけ似ている。それ以上に哀しい。
私は、正直なところ、尽くす幸せは知っていても、尽くされる幸せを今まであまりよく知らなかった。
尽くしてくれる人へのせめてもの敬意、その日の別れくらい幸せの助長でいなくちゃいけない。私は気付くのがいつも遅い。


■■■ 5月 24日 ■■■

ドギーマンさんそんな事むりに聞きだそうとしても無駄です。そんなペットフードみたいな名前して。笑
あ、そのまんまか。まったくドギーマンよりヤジウマンやな。しゃぁないここで公に答えてあげますわ。
昔は好みのタイプみたいなのが結構あったけど、最近なんでなのかよくわからないけど
自分に対し真剣さのある方へある方へと心は向きます。そんなもんです。沙羅双樹の鐘の音が..諸行無常の響き有り...
あ、けど案外ロマンチストが好きかも。そこのあなた、笑わないでください。 こらドギーマン吹かんように。
それからこの話、今後ひっぱらんといてね。3通も同じ文面で聞いてくるなよ!即効削除済み←ほんと


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5月 23日 ■■■

今日もいろいろあった。
水曜はカジュアルデーとか言って、県の方々はみんなジーンズ等の姿で出勤なさる。
職員さんの一人が「元々は岐阜県で始まって、梶原知事をもじってみんな岐阜の職員はかじ悪デーって言うんだよ」
と言いながらウックックと嬉しそうに笑っていた。私が全く興味のない事なだけかもしれんけど........ 面白いか?

夜になって自転車乗ったらびしょ濡れになったから、一旦帰って、車でもう一回出勤してバックアップ作業してたけど、
作業しながら色々思い出して涙がとまらなくなって、床でボトボトと音がした。そのうち投げやりな泣き笑いになった。
仕事終わって、アパートにも帰りたくなくてうろうろしてた。


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5月 22日 ■■■

バイオリズム不調。


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5月 21日 ■■■

まるで、抵抗をあきらめた可愛げのないマリオネットになりかけている。
窓に映る眼には生気が乏しく、答えのでそうもない事を考え続けると、虚しくなる。
だからといって、考えるのをやめるという事は、存在が亡くなる事を意味する。
疲れきって、いつしか使い物にならないマリオネットがばらばらに壊れたならその時、
誰かそっと拾い上げ抱きしめて、この存在が亡くなるまで涙で溶かしきってほしい。


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5月 19日 ■■■

線のような三日月だった。
私は目が悪いから、その周りをぐるっと細い細い線が幾千も取り巻いていた。目が悪いと色んな物が変化して見えるらしい。


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5月 18日 ■■■

小学校の頃は、学級委員長とかに立候補するような図々しい感じの女の子は正直苦手だったな。
お小遣いたくさんもらってるのか、やたら新しい文房具をしょっちゅうひけらかす女の子も苦手だったな。
好きな子にやたらいじわるするような、ひねた男の子は苦手だったな。
忘れ物して嘘ついたり泥棒したりする男の子もちょっと苦手だったな。
かわいくて活発な子達ばかりでつるみたがるような女の子達は苦手だったな。
好きになるのはいつも、ちょっと脇役の子だった。地味なんだけど、なにか少し光るものを持ってる子。
恋愛でも、高校の頃まではずっと、そんなタイプばかり好きになってた。


■■■ 5月 17日 ■■■

限りなく透明に近いブルー、マレーナ、未だ見ぬ遠くへいざなわれる。 そして、傍観者として臨む。 溺れるように、、。


■■■ 5月 16日 ■■■

子供用のスカートを送ってから、もうそんなに月日が経つのかと思った。すっかり角の取れた雰囲気と共に、さとみの笑顔がこぼれる。
「平凡な幸せに酔いしれてみるのもいいかなって思うようになったかな。」
そう言うと、1歳半になる女の子のちっちゃくて柔らかそうな手をきゅっと握り、目を細めながら頬を寄せた。とても、優しい目をしてた。
しばらく立ち話は免れえなかった。ううん、久し振りだったし、もちろん嬉しくもあった。 2人に手を振り、1人アパートに帰ってきて、、。
ベットにしゃがみこんだまま、しばらく阿呆の様に口をぽかんとあけていた。実際、その瞬間は何も考えてなかった。空虚さにまかせて、
平凡な幸せかぁ..と呟いていた。私はそれを望んでいるのかどうか自分自身わからないし、どんどんそれから遠ざかってる事も確か。
ただなんとなく、羨ましいと思ってしまう自分が淋しかった。平凡な、人並みの幸せよりもずっと、満たされるものがあるっていうのに。


■■■ 5月 15日 ■■■

この日の午後から夜の8時頃までにメールを送ってくださった方、ごめんなさい、
1人jpgを山のように添付して送ってきた人がいて、ダウンロード中にタイムアウトして全然取り込めない事態に、、、
プロバイダーに電話したら、法律上フォルダ内の他のメールも全部一括削除しかできないって言われて、、、
ごめんなさい、他に4通くらいきてたん、誰だったんだろう。。。。できれば再送信お願いシマス。。。。 (;;)


■■■ 5月 14日 ■■■

いつもこの季節は大変やった、何がって5月10日に父親の誕生日で12日が母親の誕生日で昨日が母の日。
今年はまだ何もあげてない。毎年実家になにかしら送ってたけど、送るバリエーション限られてきた。


■■■ 5月 13日 ■■■

留守電と呼出し音が壊れたままの電話。7月になったら少しは経済的に余裕がでるはず?はずだから、そしたら電話買えるかなぁ。
何か様子が変?って変かな(笑) ありがとうKEN、さすが昔の好やなここだけでよく気がつくな。ちょっとね、県庁の仕事きついんよ。


■■■ 5月 12日 ■■■

何股かかけたり、割り切った遊びをするのを、大人の男あるいは大人の女っていうの?
そんなの大人でもなんでもない、汚いだけやんか。


■■■ 5月 11日 ■■■

最近、ものすごくきつい文章が山ほど浮かぶ。そして、それをこういう場所に出せずにどんどんPCの内部に貯まってゆく。
あまりにもきつい文章だから。それでも、ほんとは出してしまいたい。どうして人目を気にするんだろう。出せばいいのに。
そんな自分が嫌い。人の目は恐い。恐いけど、世間体だとか、国籍だとか、そういうものにとらわれる事がとてつもなく嫌い。
例えば、誰が無職だろうと、誰が片親だろうと、そんなのにとらわれてどうするの?何のために?相手が自分に何かしたわけ?
ちなみに私の前の前の恋人は国籍が韓国だよ。日本語しかしゃべれんかったし、その恋愛は全くいい結末じゃなかったけど。
ごめん、既にこの時点でプロテストめいた文章かもしれない。でも違う、もっともっと、このPCの中には叫び声で溢れている。

お風呂場の電灯がきれてて、しかたがないから蝋燭を灯した。思ったより明るくはならなかったけど、蝋燭の光から出来る影は、
いつもの電灯から出来る影よりずっと、リアルで歪だった。皮肉な程に、私の内部を照らし出していた。影さえせせら笑っていた。


■■■ 5月 10日 ■■■

HunkeyDory に連れていってもらった。多賀さんも馬橋さんもたこじさんもいて楽しかった。コンセプトは狩人だった。
今から真夜中の読書。眠りに自然につけるまで、活字にセオリーを任せきる事にした。おやすみみなさん。


■■■ 5月 9日 ■■■

川沿いのワンルームマンションで、小さな犬を頬寄せながら抱えて階段を降りてくる。 川沿いを犬と一緒に歩き、堤防に腰掛ける。
右を見たら沈みかけた夕日の後ろに、雲が柔らかくしかし強くたなびき浮かんでいる。左を見れば夕暮れにフォグランプが流れている。
ペテンって、そんなに必要な護身術なの?全然素敵だと思わない。ほんとは、そんなのうまくなりたいなんて思わないよ。
そんな自分を残したまま、荒波にもまれ壊れずにいる事ができるだろうか。いつしか夕日が落ち、夕暮れが夕闇に飲まれていった。
黒く湿った鼻から小さく息を感じる。寄り添ってくれる細い骨の主を、なでてやる事をせず目をじっとみてやった。クゥン、とだけ鳴いた。
再び、歩き出す。海のにおいがした、犬が広大な海に奪われていく気がして、きゅっと抱き上げて歩いた。
と、目が、覚めた。 枕がベットから落ちかけてた。全部本物の夢だった。


■■■ 5月 8日 ■■■

山へ行ったお土産に、山の名前の入った木の筆記具を手に嬉しくて、リンドウの朝露を浴びる様を描いた。その花はもの静かだった。
幼い頃、ある種の保守観念により、空よりも地面の方が、見ていて落ち着いた。元気な割に、まっすぐ前を見ると、人の目が怖かった。
だからといって下を向いてばかりいた訳ではない。ただ、心のどこかで怯えていた。違う種の生き物は、唯一やすらぎの視線だった。
もちろん、リンドウには目はついてないけれども。描きおわってその場を去る時には、二度三度振り返った。生き物への礼儀の様に。


■■■ 5月 7日 ■■■

すこし湿り気を帯びた空気が、自転車をこぐ胸に圧力をかける。川沿いを1人でこぎつづけた。少し遠回りして、夜の職場に現れた。
雨上がり、月がすごくきれいな夜だった。 けれど、月が奇麗だからって、以前の様にそれを報告する事はめっきりなくなった。
まだ肌寒い頃、私はひどいことをしたといえば、したのかもしれない。したんだろう。けれど、経緯を振り返れば、おあいこかな..。
曖昧さに溺れ、何もかもが分からなくなっていった。季節の中でふと気がついたら、いつしかその曖昧さが許せなくなっていた。
それを通り過ぎると、もう、はっきりさせようとも思わなくなってた。あきらめていたんだろうか。違うな。見えない何かが変化したんだ。
そして、始まりすら分からないものを終わりすら分からなくさせたのは私。一つ疑問が投げかけられると、五月雨のように落下する。
たった一つの不安と疑問から、たくさんの事がいっきに信じられなくなる。一度失った信頼、例え取り戻したとしても不安は消えない。
だから。言い訳かな。月は、ただの月になっていた。深い深い信頼関係が欲しかった。そして、それを求めて、今もこうして生きてる。
たった一つの疑問じゃなくて。たった一つでいいから、一滴の疑いもない深い信頼関係がほしくて、それが愛なんだって思いたかった。
世間知らずめって、世の中そんな甘いもんじゃないよって、誘惑がありゃ人間誰だってそんなもん...っていう声から、耳をふさぎたくて、
そしてまた繰り返す。繰り返しながら、これを最初で最後の気持ちに貫きたいって、本物を知りたいって思いながら生きてる。


■■■ 5月 6日 ■■■

JazzQuarterJazzBandの取材班ariko、ルポライターしてみました(笑) 現在スペシャリストkenzさんの腕によってwebへと艶やかに変身中(^^)
けど、私、ギターをお店に忘れてきた...(TT) 前日はごろうさんのお宅に楽譜忘れてくるし.... あちこちで... まぬけすぎだarikoォォ〜〜


■■■ 5月 5日 ■■■

この日はごろうさんのごろみか亭でライブで。いろんな人のいろんな音を聴いた。あの風景と独特の雰囲気を放っていたあの時間は、
きっとずっと忘れることはないんじゃないかなぁ。こんな生き方もあるんだって感じた、生き様を見た気がした。曇り空が優しかった。
いっさい隠すことのない、正面を向いた生き方だなぁって思った。みんな羨ましいって思う、自分を通す勇気と意思が足りないから。。


■■■ 5月 4日 ■■■

突然、読書欲にとりつかれることがある。それも、結構しばしば、そんなことがある。その割に、読書欲は他の欲望より刹那的。
それは、私に限った事ではないんじゃないかなぁ。みんなそんなことあるんじゃないかなぁ。
明るくて寂しがりやの主人公がいい。全体的に小説に出てくる主人公は内的な人が多いけど、できれば二面性のあるのがいいな。


■■■ 5月 3日 ■■■

私はあまり香水はつけないけど、たまに、。部屋の掃除に乗じて、久し振りに昔のarikoに戻ってみた。スピーカーからはパンクが流れてる。
すっきりした部屋やなぁって以前言われてた、簡素なのに少しだけ戻った気がした。ぬいぐるみとかゴチャゴチャしたのは好きじゃないから。
よくよく考えたらテレビや電話や、、壊れかけてて、でもお金ないから買えないものってけっこうある。実はこのPCもけっこう危ない。
まだ会社辞めるわけにいかないんだった。がんばって勉強するしかない。まだ全然貯えがないから、バイト生活だと恐らく不安だろうし、。
1人で生きていくだけの強さ、ほしかった。両親共働きだったし、昔からよく1人だった。慣れてるはずなのに、寂しさに負ける。
寂しさに負けると眠れなくなったり何か食べちゃったり、いろいろと自分の体を疎かに扱い始める。それはもう、誰から見ても顕著な程に。
昔ほどパンクロックを大音量で聴いたりはしないけど、こうしていつかの瞬間に心を逃がしてやると、私はそれほど馬鹿じゃないから
色んな事が見えてくる。利口ではないけど、阿呆やけど、それでも馬鹿じゃない。見えない物を見ようとして、空回りしてる。負けかけてる。


■■■ 5月 2日 ■■■

不死の命なんて絶対いらない。去られるのが苦手だから。けど、死ぬのも恐い。去る事も、やっぱり苦手。どうしたら一番いい?
時間を止めればいい。サーカスの一幕みたいに。魔力をもったピエロみたいに。 口は笑ってるのに涙が一粒、そんなピエロ。


■■■ 5月 1日 ■■■

体中を駆け抜けるリズム、砕け散るような爆音と、圧倒されるスキルの嵐にのまれ、頭の中が飽和状態になった。音の圧力に身を任せた。
当時、私のパートはシンセが中心だった。今の私だったらどう弾いただろう。あの頃は、自分たちが楽しむため、が大きかった。十分だった。
楽しくて楽しくて、胸の中がぷわーっと膨らんだような感覚のまま、ばかな事ばかり言って笑い合ってた。彼等の傍らで、ただ笑ってた。


 

 

 

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