2001年3月の徒然

 


■■■ 3月 30日 ■■■

行きの通勤電車から、桜がエンジの莟を着飾る姿を目にした。ぽつん、ぽつん、と僅かに咲き始めていた。
とうとうあの季節がやってきた。今ごろ実感するなんて遅いな。
駅の高架下や、街路樹を吹き抜けるひんやりした風を頬に受けながら、春の空を見上げた。
芽吹く季節、日差しが力を増してゆく季節、全てが動き出す季節、空の色もどんどん濃くなって、。けれどどうして胸が痛むんだろう。
春はやっぱり別れの季節。痛みの季節。大学の院卒の仲間もみんな津を離れていった、会社の同期も辞めていった。
どうしていつもいつもこの季節は、。
去年の今日、私は胃が摘み上げられる様な思いをしていた。鏡に映る真っ赤な泣き顔は、邪念の塊だった。
あれからまだ1年しか経っていない。毎年毎年、本当に変化がめまぐるしい。
来年の今日、生きていれば25歳になっているであろうarikoは、一体どんな変化を胸に感じているんだろう。
何度経験しても、この季節は心底は好きになれないや..。すがすがしさよりも、名残のつらさが勝ってしまう。
自分だけ取り残されそうな。私にはまだまだ新たな季節に踏み出すだけの、適応するだけのcapacityがない。
徒然を読み返す。去年も感じていた。心のヒダを、研ぎ澄まされた春の風が吹き抜ける痛さ。


■■■ 3月 29日 ■■■

今日は今月いっぱいで会社を辞められる人達の送別会やった。金輪際、幹事なんてもんは一切ゴメン被ります!! お金関わる事苦手。
辞める片方の同期は、すごくお世話になったし、大事な友達なので、ほんとはもっと心を込めて送別会をしてあげたかった、、、。
実際、今回は会社のなので、当然いろんな人がくるわけで、会いたくない人もけっこうくるわけで 、ほら、その、ええと、 笑 (ーー;) 。
まだ3月の出勤日はあと1日ある。 とりあえず、人生はまだまだ。 日常に流されていると忘れがちなこと、いっぱいあるよね。
生きてる営みだけでも、すごいことなのに、いろいろ考えて生活して、それだけでも実際すごいことなのに、心が狭くなったりする。
ちょっとした事で自分の置かれている状況の歪みに気が付き、我慢ならなくなってしまう。会社なんてほんと単なる枠組みにすぎない。
どんな人生送ったとしても、一つの生命が一つの時代に存在した、っていうことだけが確かな事。 それさえもいつか幻かと思える程、
時代って言うのは容赦なく過ぎ去ってゆく。だから究極的には、生そのものが自己満足の世界でもあると思う。それだけじゃないけど。
自分の作り上げた世界には責任もある、その一方で自分の生き方には自由の権利もある。漠然とした正論ぽい語録並べ立てる私。笑
とにかく、事故もありうるし、どんな生き方になるか分からないけど、死ぬまでに自分らしく生きられる場所を探せてたら幸せやと思う。


■■■ 3月 28日 ■■■

部屋には、ある時間を過ごした証としての張り紙。 薄く儚い静物の言わんとす事、過ぎ去りし恍惚を映す、賽の目を当てるよりも不確か。
とにかく、立ち止まっていると、私自身、木偶の棒に成り下がりそうで、けれどどうして地面に這う蔦候、根は地へばかり張るのだろう。
漢字多くて解り難いな。。。 なんとなく、。今日は許して。ちょっとばかし情緒不安定なん。明日はもっと分かり易い文章をかこう。

ようやく
essayのページを更新(笑) でも手抜き。なぜって?昨日も書いたけど、携帯用のHPから流用したから。ゴメンみんな(^^;)でも読んで。
いいかげん、曲も作らなくちゃなぁ。。。 静か〜〜にギター弾こうっと。


■■■ 3月 27日 ■■■

携帯用のHPの日記からプライベート度の低い文章を加工してessayのページを増やそうとして、作りかけて力尽きました。おやすみ。また明日。


■■■ 3月 26日 ■■■

日中よくくしゃみをし、よく笑い、よく危惧し、よく夢放浪し、今は静かで僅かな機械音を右下とモニター裏に感じながら、椅子にべたと座る。


■■■ 3月 25日 ■■■

フライパンの上で、炎の柱が燃え上がった。 ここにもう6年住んでるけど、こうなったのはまだ3度くらいしかない。
毎回、一瞬、どこかに燃え移ったら、っていう不安がよぎる、その割には行動としては落ち着いている。 お皿は全部返ってきてるかな。
今朝は廊下を行き来する足音が猛々しかった。大学の部活仲間でもあった6年来のアパート仲間が、院卒業と共にここを出て行く。
ほんとに色んな事があった。私が変わってゆく姿も目の当たりにしているし、その友達がどん底に叩き付けられた精神状態も知ってる。
昔の彼女が、後輩の子供を妊娠した時。そして、その彼女が後輩と結婚したいと言った時。この人、立ち直れるんだろうかってくらい、
飲んだくれて階段下で倒れてたりした。私は、あの時のあの対処で、救ってあげられる最大限の手助けができていたのだろうか、。
ううん、違うな。私の方が救ってもらう事の方が多かったな。隣には大阪出身のカラッとした性格のいくちゃんて子が住んでた。
よくカラオケ行ったり集まって飲んだり仲良くしてた。階下にも友達がいた。3つ向こうには大学1年の頃にちょっと片思いした相手がいた。
数年前には、学部卒とともに他のみんなも出ていった。公務員浪人中の元角部屋は生きてるのかなぁ。 十分周知の状況だけれど、
少し寂しくて、留年組に親近感を覚えてしまう。 いくちゃんの留守電に「とうとうこのアパートの主になってしまいそうです」と入れておいた。


■■■ 3月 24日 ■■■

最近、夢を見ているみたいに時間が過ぎてゆくことがある。
現実というものをルーチンなオフィスでの時間だとカテゴライズすれば、夢というのは、。
そしていろんなことがよくわからぬまま、どうしたらいいのかもよくわからぬまま、悪戯に時間は過ぎてゆく。
わたしは、どう発言し、どう行動していたら、一番いい方向へ進のだろう。
紙一重の状態で、どちらに転んでもその行き先は大きく枝分かれしてしまう、1人とまどって、時々、わからなくなる。
けれど、どちらにしても立ち止まる事は許されない。 だから、。自分で選んでゆくしかない。例え味方がいなくても、。


■■■ 3月 23日 ■■■

まずは、院行ってたみんな、卒業おめでとう!!ようやく社会人やね。待ってたでぇ。ビアーンのみんな、学部生の後輩も卒業おめでとう!!
ふふふ、ariko先輩より一言、仕事メインのサラリーマンはまるでいっぱひとからげ、サンマの日干しを水浸しにして引っ張った様なもんだね。笑

レッチリのRoadTreppinだっけ、あんな感じの曲も作れるんやね、レッチリって。プロモーションビデオでVoが指揮してたのが印象的だった。
小さな小さなウッドベースがGやVoのノリの割合に比べたらチョッパー寸前゙な弾き方なのにも目がいった。レッチリのベースっていつも強いよね。
ControlFreakでちょうどHeavyRockの時間帯で、これ一曲だけ異色やった。ほんと単純なフレーズの繰り返しなのに、なんかメランコリー染みる。
きっと、。まだ全然極めてないarikoには推測にすぎないけど、曲作りでも何でも、やっぱり斬新さを追い求めれば追い求めるほど、
turning to the origin なのかもしれない。 たぶん、なんでも、ね、、。


■■■ 3月 22日 ■■■

その胸に響く声が、直に当てた耳に感じる事のない夜。 間にある空気を全て真空にし、同じ位置の椅子に座る姿を偲ぶ。
涙の味がするお酒はその喉を下ってゆき、いつしかその味さえ分からなくなってゆくんだろう。流水と気泡の感覚だけが染みるんだろう。
そしてきっと、きっと恋しいって思ってくれるんだろう。北村薫のターンの世界にいたら、何かが足りない。
ふと、取り囲んでいた人いきれを探る。


■■■ 3月 21日 ■■■

暮れなずむ夕刻の地平線に、コンビナートが狂いなく直角で串刺しになっていた。そして、小さくまばらに火花を散らしていた。
CO
2や他の化学成分の踊り上がる姿は、闇が舞い下りるのを称えていた。 そして静かに、家路についた。

そんな訳でとうとう次のソフト作成にとりかかり始めた今日。職場はやたら高熱にうなされている人が前に後ろに(笑)いて、、早退者2名。
有給が復活する4月まで、なんとか彼等の風邪うつらずに後10日乗切るべし。無神論者ariko、なむあみ〜アーメン〜アッラーよ〜サイババよ〜


■■■ 3月 20日 ■■■

何を書いたらいいんだろう。


■■■ 3月 19日 ■■■

最近けっこう忙しい。なので、この前久し振りに帰った実家の冷蔵庫から拝借してきたトマトとほうれん草と卵、前からうちにあった玉ねぎ、
ハーブと黒こしょうとワインとオリーブオイルで炒めた輝かしいNEWメニュー!! ・・(←単にうちにあった残り野菜を片づけたかっただけ)・・感想:普通。

そんなことが書きたかったわけじゃないのだ。私、このページに何か書こうと思ってて、わすれた。 ごめん


■■■ 3月 18日 ■■■

青空が濃かった、夏の予感さえ呼び起こさせる色してた。一方で東の空には、新雪山を思い出させるような白い雲が大きく固まってた。
微妙な季節。 退潮の兆しに負けまいと目を閉じ背筋を伸ばし、心の奥深くから全身にかけて、手足の爪先まで、流線型を強く意識する。
そして、くっと空を見上げてみる。 今生まれ出る音は、arikoにとってのトッカータ。


■■■ 3月 17日 ■■■

彼女の心には、一体どんな景色が映っていたんだろう。 月並みな表現では、彼女の心には一体どんな変化があったんだろう。
そして、彼女の心は、今、どんな景色をみようとしているんだろう。 計り知れない。 きっと、それを関知する事から逃げている。


■■■ 3月 16日 ■■■

例えば、何年経っても好きな香水って少ない。逆に、平日の昼間はめったにつけないから、久し振りにつけるといい匂いって思うのもある。
2つだけ、ずっと好きな匂いがあるんやけど、片方は今はきれてる。匂いって実態はないけど、エピソードたくさん詰め込む事できるよね。


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3月 15日 ■■■

お香をたいて。前髪を少し切って。お風呂にハーブオイル入れて。いつもと違うボディシャンプーを使って。優しい音楽流して。ワイン飲んで。
気分はキャロライナ。蝋燭の光が足らない。暖炉も足らない。あったかい腕と胸が足らないな。それでも、気分はオースティン。
そんで、実際やってる事といったら 「あ、明日あれやった、ゴミの日。」ゴミ纏めて、洗濯物たたんで、新曲の転調と鍵盤の練習、洗い物。
普段の生活。 ただ、気分だけでも、ね。笑


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3月 13日 ■■■

今夜わたしは壮大なプロモーションビデオを観た。1人で観たから感情移入が通常の倍以上で、途中直視できなかった。心情、苦しかった。
ラストのあのシーン、私は映画館の椅子に貼付けになったまま、ビョークと同じスピードで落下した。その瞬間、時計の針と鼓動が止まった。

屋外へ出たら、涙のつたった部分にこの季節の夜風が張り付いて、ヒタとした感覚が頬を包んだ。外套の下をとぼとぼと無言で歩いた。


観なきゃと思ってたんだ。 ずっと前から。 でも行きそびれてて。 もうすぐ、16日で上映終了だから、、。 行っておいてよかった。
始まってしばらくしたら乗り物酔い状態で吐きそうになったけど、精神的な衝撃の方が強くて、席を立てなかった。映像と音に圧される。
涙が出るシーンは言わずもがな。子供を多く起用したら泣場はもっと作れたはず。それをあえてしなかったところに作品としての強さを感じる。


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3月 12日 ■■■

知らない間に(?)CMJがたまってて、今日ぶっ通して聴いたのだけど、ええと、ええと。 91号はあまりツボはなかった・・・。
92号は、、。arikoの周りで別口で3人もライブに行く噂のweezer、1曲目に入ってた。でもこれもツボではなかった・・・。(ゴメン、、)
この手の音は今までにたくさん聴いたから。 結局印象に残ったのは、MELLOWDRONEこれってヘヴィメタ?プログレ?よくわからないけど、
けっこう好きかも。音的には全くのヘヴィじゃないし、。MonsterMagnetは骨があるところがいいと思う。なんとなくやけど、、これは、
軽音仲間はコピーしたがりそうな、びあーんのオリジナル曲に通じるところがある気がしたけど、どぉ?JackJhonsonはまた聴きたくなる。
HuskinBeeは、、NoFunAtAllだとかNOFXだとかで聞き飽きてるはずなんだけど別に嫌いじゃないし、たま〜に聴くにはいいかなぁ。
Aterciopeladosは聴きはじめオッと思ったけど2分後に飛ばした。MinkLungsは面白い音がいっぱい入ってる。短いから我慢できる?し。
そんなところでございました(^v^)今回は少し辛口な感想やったかなぁ。実はね、正直、そんなに芯を入れて聴いてませんでした、笑
だって洗濯しなくちゃいけなかったんだもん。洗い物しながら音楽流してたさ。だからなん、NewMusicFunはこんなarikoを許してな〜〜


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3月 10日 ■■■

ブルーズと讃美歌の融合って御法度やとおもう? 別々の物を別々なりに無理矢理くっつけちゃうの、有りやとおもう? たぶんarikoの新曲。


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3月 9日 ■■■

白い結晶の固まりが、風に煽られ斜めに舞い下りている。頬がほてるのを感じる。
あんなに憎々しい花粉を飛ばす杉でさえ、白く冷たい綿をのせると、こんなに綺麗。
今日の雪は、どんな大きさに例えられるだろう。大豆よりも小さい、ジンタンくらいの。そういえば、あれ、見なくなった。
幼い頃、田舎の駄菓子屋で見かけたプラスチックのケースにつまった粒。今食べたら、まずいって思うんだろうな。


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3月 7日 ■■■

金銭的に余裕のない生活をしてるから、周りが結婚すると、お祝い等々でお金がいってけっこう眼がぐるぐるする(^^;)
なんか最近結婚ラッシュ?? 幸せになることはとっても良いこと! 皆さん絶対に幸せになって下さい。
でででも、次の給料日まであと何日だっけ・・・(;;) ひぃふぅ


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3月 6日 ■■■

一つの心の中にある景色が変わるのに怯える。煙る靄の中にはっきりしなかった景色。自分を責めるのを止めたい。
けれどどうにもならないことは、どうにもならない。唯一確かなのは、自分の心にだけは、嘘はつけないこと、、。
自分の心にある景色は、例え霧に包まれても、立ち昇った靄に煽られても、分かってしまう。 結論、とりあえず、花粉が敵。笑


■■■ 3月 4日 ■■■

今まで生きてきて、こんなに幸せな気持ちが次々と押し寄せてきたのは初めてだった!
ライブにて暖かい空気を作り上げてくれた皆さん、どうもありがとうございました。もっと、がんばれる気がした。


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3月 3日 ■■■

音で、心が一体になれるだろうか。 それを、余すことなく全身で感じる事ができるだろうか。 明日の夜、とりまく空気が暖かいことを。


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3月 2日 ■■■

井出達。 コンセプトは、欧州と米西部被れ、けれどそれには染まりきらないキッチュな味を漂わせる亜細亜。
そして木彫りの青年は、雇い主に完全不動の面持ちでこう答えた、砂漠の太陽に聳えた木目こそ染入る味がある、と。

分かりづらい例えをしてごめん。けれど、まさにそんなイメージ(笑)。 ライブまであと1日半。実感してるような、してないような。


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3月 1日 ■■■

あぁーやっぱり秋頃から携帯用のHPを作るようになって以来、ここのネタが全部あっちの日記に吸い取られてしまう〜〜
ということで、面倒なので今日はあっちの日記と同じことを書いてしまいます(ほんとに面倒なだけなのょ 笑) 両方見てる人ごめんね (^^;)

黙ってても言葉はあふれてる。この胸の中に言葉にならない言葉がいっぱい。後から後から新しい葉が生まれる。
けれど形として表に出てくるarikoの言葉はまだまだきっと、葉脈が透けて見えるほど薄い。
これから私が死ぬまでの年月、私と触れ合うすべての人に送る言葉、体より心を抱いて。
いつか私が死んでから、私の存在を忘れないすべての人に送る言葉、曲より詩を聴いて。 ---
言の葉---

 

 

 

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