2005年1〜2月

 

05/01/06

あけましておめでとうございます。
2日にシークレットライブをしました。

そして、月のランプ、買いました。
皆様、今年も何卒よろしくお願い申し上げます。

05/01/30

ウィルス性の発疹にかかりました。約2週間で完治。

05/02/05

短いジングルをいくつか部屋で作っています。

お仕事です。久々にtorinityV3が活躍しています。
- 思いの蛙が田に帰る -
懐かしい感じの物を作りたいなぁと思って、悶々とする。
安城が事件でテレビのニュースに映る。昔の事とか思い出す。
小学校の先生で、とても感性の鋭い女性がいて、
私はいつもその先生に、書いた小説や絵本を見せに行った。
今頃、見てるかなぁ、今頃、読んでるかなぁって、
どんな感じ方をしてくださるかが、すごく楽しみだった。
感じ方は人それぞれ、千差万別だから、面白い。
それぞれが自分自身のエピソードを関連付けて回想して、
何らかの感情が沸いてくれたなら、まるで
何かひとついい事をしたかの様な
密やかな満足感にも似た感情が、ふかふかとふくらんでくる。
掃除の時間は、窓ガラス当番の時が一番楽しかった。
机を運んだり床を拭いたりしないですむし、
ベランダから全部の窓を閉め切ってしまえば、
小声で歌おうがしゃべろうが窓の外の人にしか分からない。
たった一人だけ、幼稚園の桃組と黄組から、小学校、高校、
大学までずっと一緒だった幼馴染がいるのだけれど、
はたと思い立って、メールで聞いてみた。
『ひろちゃんて、初恋、誰やったんやろ?
 幼稚園?小学校?』 ……私はね、、。内緒。
出席帳にシールを貼ってもらうため、先生の前に列を作る。
兼井君○ひろちゃん○石川君○私○…この列の中にいるよ。
運動会前によく練習した、クラスでの長縄跳びを思い出す。
牛乳の臭いがする雑巾。絣の着物、学芸会を思い出す。
大学時代、ひろちゃんの親友と別れた事も思い出す。
その時「大きな魚を逃したぞ」となじられた事も、思い出す。
そんなひろちゃんが『年甲斐もなく…』なんて言葉を
使うようになった、今日この頃。  年甲斐もなくかぁ。
記憶の中のあなたはまだ、黄色や桃色の帽子を被っている。


05/02/14


横浜で運命的に再会したブルースピアノのお友達の女性が、
東海へ帰ってゆきました。私は心を開けるお友達の多くが、
私より一回り以上多く生きている。遠く離れても心に居ます。
幾度か関東で一緒に食事をした夜を、ずっと忘れません。

- 後乗りの涙 -
心静かに…けだるい体にまかせて、手探りであさる。
夕暮れから宵にかけてを、秋から冬にかけてを、
熟れた果実の芯周りの蜜を、思慮深い年輪を、
底から香る貯蔵酒を、過ぎゆく傷ついた優しさを、
暖かく色づいてゆく紅葉を、枯れ逝く物を朽ち果てるまで愛でる。
心安らかに…けだるい時間にまかせて、うっとりと目を閉じる。
私の好きな、そこはかとなく落ち着く、なんとも味わい深い儚さ。
おそらくここに、私が、朱夏より、白秋を愛する所以有り。


05/02/18

バブルが弾けた頃のファッションが一回りしても、
バブルの時代は再度やってはこないまま、
21世紀も淡々と時は進んでいる。
様々な経験を重ねる毎に、振る舞いとはよそに、
思いの及ぶ物事が増える。
そして鎧を着込むが如く自制が効くようになる。
逆に、他を制する事は難しくなる。
かといってそれはそういうものだって、
定義できるもんでもなかったりする。
月にむら雲 花に風、いつだってそうなんだ。
あぁ あの頃私は浅はかだった。
本当は、時計は回ってるんじゃなく、常に進んでいるんだ…。

05/02/19

うちに帰ったらポストに…!
ポストの中にひそむ空気が、心なしか暖かく感じられた。
LPの厚みの感じられる生音を聴きながら、ボサノバ特有の
2拍のリズムに思わず踊りそうになってしまう。いえ、
お皿洗いながらお風呂洗いながら完全に踊ってました。
あぁ すごく好きな音ばかり…。切なくて、かっこいい音。

DJでありマスターである北海道の方から
すばらしいブラジルのLPの曲をつめたコンピが届いたんです。
心に沁みて、翌日、絵葉書を書いて送る。
きっときっとライブに行きますと約束をする。


05/02/25

昨晩は、いつもの赤い煙突の先に、
ぽっかり月が浮かんでいた。 満月の夜は、犯罪が多いと言う。
私はなぜか、満月の夜に寄り道をする事が多い。
満月の夜は、至極嬉しい事、嫌な事、
両極端な出来事が多い気がする。

住んでいる駅に降り立ち、ビデオレンタル屋さんへ寄り道した後、
道沿いのマンション前、二人の男性が対峙する横を通り過ぎた。
片方は若い男性、もう片方は少し年配の男性。
緊迫し張詰めた空気。
一目でなんとなく察した。さしずめ、夫居ぬ間に… であろう。
両方の男性の頬に、引っ掻き傷か殴り合った痕が見受けられた。

まさにミランクンデラ著「存在の耐えられない軽さ」を読んだ直後、
尚一層、人生の確たる不確かさ、
みたいなものをしんみりと感じた。
一方で、見下ろす満月は冴え渡る様に
輪郭までくっきりとしていた。

三重に居た頃はよく、満月の夜に車を走らせた。
月の光でラメの様な道筋のできた海へ、
月の輪がぼんやり見下ろす霧がかった山へ。

今夜は、迫り来る春の兆しの中、
冬を名残惜しむかの様に霙が降った。
外苑前から地下鉄に乗るとき、ちょうど雨が霙に変わった。
渋谷から横浜への終電車、
半透明のつぶつぶした塊が打ち付けた。
霙が雪に変わった頃、昨日と同じマンションの横を通り過ぎる。
車のボンネットの上、しんしんと降り積もる真っ白な雪。
それを照らすオレンジの街灯。

誰の足跡もないあまりにも綺麗な景色。


 

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