2004年12月

 

04/12/06

タワーレコードで視聴機の前にしばらくへばりついた後、
雑貨屋さんで、ふと、ブリキの動物に見とれる。
今年の初夏に、飼っていたイタチ科のさすけが
亡くなって以来、なんにも飼ってない。
ベタっていう魚ならいいかなぁと思ったのだけど、
色は綺麗なのだけどどうも人相…というか魚相が微妙で。
さすけのゲージを捨てられなくて、でも出してもおけなくて、
押入れにしまい込んであります。リードもキャリーバックも。
何か飼いたいなぁって、ペットショップへはついつい
2ヶ月に1回くらいはなんとなく行ってしまうんだけど、
さすけが死んじゃったのはきっと、私が終電残業ばかりで
うちにあまり居られなかったからなんじゃないかと思うと、
どうも手が出なくて、今に至ります。だから昨日、
しっぽや首の付け根がコイル状になってて
ちょっと触れただけでビヨンビヨンしっぽや首が揺れる
ブリキの動物を見た時に、危うく買いそうになった、笑。
かなり従順で(当たり前だ)、静かだった(それも当たり前)。

04/12/08

シェルブールの雨傘〜ロシュフォールの恋人たちの
2枚組みのサントラを聴きながら、天井照明は落として、
机の上の小さなランプとキャンドルをひとつ灯しています。
光を反射しているのは、飾りで置いたいくつかの天然石と、
青いガラス石やら貝殻の入った透明な器にバンブーの水培養。
はぁ〜、気分だけ、優雅。
(注意: この時、現実にはたと気がつくので、
部屋のすみずみまでは見てはならない )。

04/12/11

モニターの青い壁紙をかざして覗く、カレイドスコープの景色。
いつまでも、いつまでも、見てしまう。とても綺麗な景色。
紫陽花に桔梗、スミレにガーベラ、色七変化、流れ行く。

大人になるたびに、折り合いをつける事が増えて行く気がする。
本音と裏腹に、気持ちをぐっとおさえつけて
行動しなくちゃならない事も増えて行くのかもしれない。
変わらないものなんてきっと、ほとんどない。

モニターの青い壁紙をかざして覗く、カレイドスコープの景色。
いつまでも、いつまでも、見てしまう。とても綺麗な景色。
紫陽花に桔梗、スミレにガーベラ、色七変化、流れ行く。

04/12/14

お昼にお寿司やさんへ行った。
外国人の老夫婦がすぐ近くのカウンターで食べてみえた。
夕焼け色に染めた婦人の髪の毛。大きな手をした旦那さん。
お二人ともおそらく、70歳は超えてるんじゃないかなぁ。
『ォオ〜ゥッ!!』
突如として、老婦人が声をあげる。
(なんだなんだ!?)
旦那さんが心配そうに老婦人の顔を覗き込んで一言、
『ワセィビィ?』
(あぁ、wasabi、ワサビのことか!)
なんとなく、和む光景でした。

読み間違いとか言い間違いって、母国語でも茶飯事だよなぁ。
関東に来たばかりのとき、駅員さんに京葉線のことを
「キョウバセンってどこですか?」と聞いて
「は?」とか言われたし…。。。
京王線と発音が似ていてまどろっこしいから、
いっそキョウバセンにしてしまえばいいのに。

つい最近も、友達に「もー、水臭いなぁ」って言うつもりが、
なぜか「もー、水っぽいんだからぁ」と言ってしまったし。

だいたい、少林サッカーのことを、小林(こばやし)サッカー、
小林さんて人がサッカーをする映画だと思っていた。

04/12/19

所ジョージさん(←ちょっと好き)のサイエンスミステリーで、
10倍の速さで年老いてしまう難病を持つ女の子を見て号泣。
思考も年老いているんだろうか、たった13歳なのに、
その子の行動は本当に大人だと思った。
しかし、DNAはなんという試練を与えるんだろう。

遠くの友達と、『月の引力』と『地球の重力』どっちがエライか、
という極めてくだらない事で少し口論になる、笑。
「ほなまたいつか」「ほな元気でね」…消えていた方言が出る。

ヤギのミルクの入浴剤のお風呂に入って、キャンドルを灯し、
ミニマルミュージックを流しながらスパークリングワインのロゼ。
2作目の詩集に、この身はガイアの塵っていう詩があるのだけど、
そんな気持ち。地球も広いけど、宇宙は広すぎるからなぁ…。
ここを読んでくださった人、同じ時代を生きているんだね。

04/12/27

満月も暮れる
日が暮れて、ぼんやり帰り道。満月に向かって歩く。
《しまった、自転車で来てたんだった!》
自転車を取りに引き返す。満月に背中を向けて歩く。
途中で薬局に寄り、切れていたバンドエイドを買う。
自転車を取りに引き返していたことをすっかり忘れ、
またまた満月に向かって歩く。しばらくして、
《ハッ そうだった、自転車!》
また背中を向けて歩き、自転車で真正面から向かう。
何度も見たなぁ。年の暮れの、さらに日暮れの、満月。

04/12/31

雪屋根を眺めながら新幹線に乗った。
皆様、本年はお世話になりました。
ありがとうございました。

トンネルをいくつかくぐったら、すっかり外は夜になってた。
来年もよろしくお願い申し上げます。

 

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